「2トン車と軽便、どう使い分ける?『積めるか』より『時間があるか』で考える配送効率」
2トン車の荷台に、まだ余裕がある。
追加で出た荷物は5ケース。
「これくらいなら一緒に載せよう」
普通に考えれば、そうなります。
でも配送をやっていると、
荷物は積める。でも、その1件を積まない方がいい。
そんな場面があります。
なぜか。
トラックが運んでいるのは、荷物だけではないからです。
時間も一緒に運んでいます。
例えば、朝から2トン車で5件の納品を予定しているとします。
1件目、2件目、3件目。
その後に4件目、5件目。
ある程度ルートも出来上がっている。
そこに朝、
「これも今日お願いできますか?」
と追加で5ケース。
荷台には載る。
重量も問題ない。
ただ、その納品先だけ少し方向が違う。
しかも11時指定。
ここでその5ケースを2トン車に載せると、
荷室の効率は良くなります。
でも、
配送の効率まで良くなるとは限りません。
11時に合わせてルートを変える。
少し遠回りする。
納品に20分かかる。
その20分、30分が後ろの4件、5件目にも響いてくる。
荷物はたった5ケース。
なのに、便全体の流れが変わる。
配送では、こういうことがあります。
「まだ載る」は、意外と危ない判断かもしれない
配送車両を選ぶ時、
どうしても荷物量を基準に考えます。
軽に載るか。
2トンが必要か。
何ケース積めるか。
もちろん大事です。
ただ、実際の配送ではもう一つ、
「その荷物を載せることで、車両の時間をどれだけ使うか」
という見方があります。
例えば、
2トン車に5ケース追加して、
その配送のために40分余計にかかったとします。
40分あれば、
本来のルートをもう1件進められたかもしれない。
早く帰庫して次の便に入れたかもしれない。
ドライバーの拘束時間も短くできたかもしれない。
つまり、
荷台には余裕があっても、
その日のスケジュールには余裕がない。
そんなことがあります。
そこで、軽便を「荷物」ではなく「時間」で使う
軽便というと、
「少量の荷物を運ぶための車」
と思われることが多いです。
でも、別の見方もできます。
時間を切り離すための車。
です。
例えば、
2トン車は予定通り5件を回る。
追加で出た1件だけ、軽便が持っていく。
これなら、
2トン車のルートは変えなくていい。
追加の納品先は軽便が直接向かう。
どちらも同時に動けます。
もちろん、軽便を別で1台動かせば、その分の運賃は発生します。
ただ、
「1台増えた=非効率」
とは限りません。
1台で全部やるより、
2台が同時に動いた方が、全体として早く終わる。
配送では、こちらの方が効率的なケースもあります。
特に冷凍・冷蔵配送では、この使い方がしやすい
冷凍・冷蔵品の場合は、
「5ケースだけだから社員が持っていこう」
という対応が難しいことがあります。
少量でも温度管理が必要だからです。
冷凍品が3ケース。
冷蔵品が5ケース。
それだけでも、冷凍車・冷蔵車が必要になる。
こういう時、
2トン冷凍車をもう1台手配するほどではない。
でも普通車では運べない。
この間に入れるのが、軽冷凍・冷蔵車です。
特に、
追加出荷。
積み忘れ。
急な欠品対応。
1店舗だけの緊急補充。
時間指定。
いつもの配送ルートから外れる1件。
こういった配送とは相性がいいと思います。
2トン車と軽便は「積載量」だけで比べない
2トン車と軽便を比較すると、
当然2トン車の方がたくさん積めます。
これは変わりません。
ただ、
配送会社や物流担当者が考えるべきなのは、
「どちらがたくさん積めるか」
だけではなく、
「どちらを使った方が、今日の配送全体がきれいに終わるか」
ではないでしょうか。
10件まとめて運ぶなら2トン車。
その途中で出た1件だけなら軽便。
まとまった出荷は2トン車。
追加分は軽便。
通常便は2トン車。
緊急便は軽便。
そう考えると、
2トン車と軽便は競争相手ではありません。
むしろ、
一緒に使った方が、お互いの良さが出ます。
荷物ではなく「時間が余っているか」を見る
配送を組む時、
「この車にまだ載るか?」
だけではなく、
一度、
「この車に、まだ時間はあるか?」
と考えてみる。
荷台には余裕があっても、
ルートには余裕がないかもしれません。
逆に、荷物は少なくても、
その1件を別の車に切り離すことで、
全体が驚くほどスムーズになることもあります。
株式会社和運では、福岡を拠点に軽冷凍・冷蔵車での配送を行っています。
普段2トン車や大型車を使われている企業様でも、
「この1件だけ別で動かしたい」
「定期便を崩さず追加分だけ届けたい」
「急ぎの冷凍・冷蔵品だけお願いしたい」
といった使い方ができます。
荷物は積める。
でも、
その荷物を本当にその車で運ぶべきか。
配送を少し違う角度から考えてみると、
軽便の使い道は、意外と多いかもしれません。
